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星伍/29歳/福岡県/何気ない日々に思う事をのんびり綴るホークスファンの雑記帳。
by fivestar777jp
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明暗を分けたもの
2005年の日本シリーズは、
大方の予想を大きく裏切る形での幕切れとなったわけだけど。
当然、オイラの予想も戦力的には互角…
いや、むしろタイガースの方が上回っていると見てました。
このシリーズを左右した要因は何だったんだろう、という話。

まずは何と言っても、日程的な問題が非常に大きい。
これはプレーオフ第2Sにも言えることで、
ウチのブログでも再三書いてることなんですけど。
タイガースの苦しさが、ホークスとダブって見えて心苦しかったですが。

選手は半年間、長いシーズンを戦ってきてるわけで、
毎日が勝負、勝負、勝負。気が休まる時期がほとんどないわけです。
それが、シーズンが終わるとぽっかりエアポケットの時間が出来てしまう。
長期間緊張の連続だった環境から解放されるわけですから、
当然の事ながら精神的に緩む。
「プロだから」と言うは易し行うは難し。選手も人間ですから。
オイラはずっとスポーツやってましたんで良く分かるんですが、
この精神的な緩みを立て直すのは、ホント数日じゃ難しい。
“試合勘の欠如”というのは、簡単には片付けられない重要なポイント。

逆にずっと試合を行っていて、シーズン通りのコンディションを
維持していたマリーンズですが、単に日程だけの問題ではないよう。
バレンタイン監督は「量を減らしても、集中力を切らさないよう」という
練習の方針でずっとやってきている監督。
以前、練習量を求めるフロントとの対立で退団した経緯もありますし。
来季より指揮をとる広島カープのブラウン新監督もそういう方針のよう。
日本人の「1に練習、2に練習」というスタイルとは対照的な位置にあります。
これがチームとしての集中打、勝負どころの集中力に現れてるんじゃないかと。

最後に、タイガース側が予告先発を受け入れたのもミスだと。
この時点で『いつものスタイル』でマリーンズが戦える環境が整ったわけで。
データ分析を重要視するバレンタイン監督ですし、
“投手を崩すのに効果的な打線を組む”手助けになったんじゃないかな。
最終的に岡田監督の言う「予告先発はウチにもメリットがある」のが何だったのか、
明確には見えて来なかったようにも思えます。
何らかのメリットがあったにせよ、それ以上の大きなデメリットがあったわけで。

『普段通り』の野球が出来たマリーンズと、
それが出来ずに苦しい試合展開となったタイガース。
明暗を分けた部分はチームの戦力以外の要素だった気がします。

両チームとも強いいいチームなわけですし、
願わくば、ともに同じ条件下、最高のコンディションで、
日本一を賭けて戦って欲しかったというのが率直な感想ですね。
ともあれ、マリーンズ自体は決められた制度の中で戦っているだけなので、
来季以降のプロ野球機構の大きな大きな宿題でしょう。
by fivestar777jp | 2005-10-27 11:09 | 日本プロ野球
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